最近、既存の外部対策をメインとしたSEOではなく、コンテンツSEOの話を良く聞きますね。
でも、コンテンツSEOと言われても、それってどういうことなの?と思う方は多いのではないでしょうか?
本日はコンテンツSEOについてお話します。
コンテンツSEOとは、コンテンツを作り、「バイラルからアクセス及び自然な被リンクを受けること」と、「自然な被リンクによりサイトオーソリティを高め、数多くのロングテールキーワードで上位表示を実現させること」の2つを主な目的としています。
図にすると以下のようになります。
上記の目的の2つを達成するためには、コンテンツを作成する際には以下の2つを意識しする必要があります。
1.多くの人に読まれやすいコンテンツである
2.バイラル(拡散)されやすいコンテンツである
尚、コンテンツには、サイトページ、ブログ記事、動画、音声データ、資料など様々なものがあります。
コンテンツの意味が分かりにくいときは、コンテンツを「ブログ記事」と読み替えてもらえると分かり易いと思います。
1.多くの人に読まれやすいコンテンツを作成する
多くの人に読まれやすいコンテンツとは、まとめてしまうと、以下の2つのポイントを満たしたコンテンツのことです。
①役立つ情報が含まれている。
②1つのコンテンツごとに、ターゲットが絞られている。
ポイント①「役立つ情報が含まれている。」
より多くの人にそのコンテンツを見てもらいたいと考えるのであれば、自分が書きたいことを書くのではなく、そのコンテンツを見た人にとって「役立つ」情報を書くことです。
例えば、あなたが税理士で、現在、話題の消費税アップについてブログ記事(コンテンツ)を書くことにしたとすると、書くべきなのは、消費税アップにともなって何が変わるのか?何をしなければいけないのか?のハウツーを具体的に書くことです。
消費税アップにともなって何が変わるのか?何をしなければいけないのか?の情報は、消費税アップにともない、何かを準備しないといけないと考える人たちにとって「役に立つ」情報になります。
多くの税理士のブログでは「消費税がアップします」といった速報性だけのニュースを記事にしていますが、速報性をメインとした情報はニュースサイトには到底勝てません。
そのようなどこにでもあるニュースコンテンツであれば、多くの人に見られることはありえません。
多くの人に見てもらいたいのであれば、逆説的ではありますが、誰か一人でもかまわないので、その人だけに役に立つ情報を含むようにしましょう。
誰か一人だけに役立つ情報の方が最終的には多くの人に見られることにつながります。
ポイント②「1つのコンテンツごとに、ターゲットが絞られている。」
これは、記事タイトルのときにも書きましたが、記事タイトルは、誰宛に呼びかけているのかを明確にすることで反応率が変わります。
同じようにコンテンツを作成する際も誰宛に作成するのか、ターゲットを明確にすることで大きな反応を得ることができます。
ターゲットを明確にせず、誰が見ても役に立つものを書こうとすると、結局、誰にとっても役に立たないコンテンツしか作成できません。
ゆえに、コンテンツを作成、例えば、ブログ記事を書く時は、1記事ごとに、ターゲットを絞って書きましょう。
実際に記事を書くときには、「この記事はどういう人に読まれるのだろうか?」とイメージしながら書くようにすると良いでしょう。
2.バイラル(拡散)されやすいコンテンツを作成する
サイトオーソリティを高め、ロングテールキーワードで上位表示させるには、自然な被リンクをバイラルをきっかけにして、リンクを集める必要があります。
そのきっかけとなるのが、作成されたコンテンツを、Twitterでつぶやいてもらったり、Facebookでいいねをしてもらったり、Google+で+1をもらったり、はてなブックマークでブックマークしてもらったりすることです。
ソーシャルネットワークを元に拡散されていくことをバイラルと言いますが、つぶやかれやすい、いいねされやすい、+1されやすい、ブックマークされやすいコンテンツと言うものがあります。
ソーシャルネットワークを元に拡散されていく行為には、大きくは「紹介」と「保存」という欲求がともないます。
「紹介」の欲求は、つぶやき、いいね、+1などを誘発し、「保存」の欲求は、はてなブックマーク、pocket、EVERNOTEなどを誘発します。
「紹介」の際に起きる欲求とは、人に紹介したいと思うような感情が引き金となります。
「保存」の際に起きる欲求とは、後で見たい、役立ちそうという感情が引き金となります。
以上のような感情を揺さぶるようなコンテンツを作成することで、バイラルされやすくなるということです。
「紹介されやすいコンテンツ」とは?
①共感できるコンテンツ(感動する、笑える、癒される、怒るなどを共感できる)
②賛否が分かれるコンテンツ(私の意見はこうだけどどう思う?と投げかけることが出来るコンテンツ)
③自分と周りの人たちにも役立ちそうなコンテンツ(自分だけではなく、周りの人も役立ちそうだと感じられるので紹介したくなる)
「保存されやすいコンテンツ」とは?
①ハウツーコンテンツ(何かをする方法や、何かを解決する方法を教えるコンテンツ)
②まとめコンテンツ(人が知りたいと思っていることをまとめて紹介するコンテンツ)
③将来の役に立ちそうなコンテンツ(いつか〇〇したい(例えば起業したい)と考えている人が将来の為に後で見ようと考えたくなるようなコンテンツ)
バイラル(拡散)を誘発されるために、上記を参照してバイラルしたくなるコンテンツかどうかを意識しながら書きましょう。
まとめ
コンテンツSEOとは、ロングテールキーワード対策、つまりスモールワードSEOのように取られがちですが、そのコンテンツを評価してもらい、自然な被リンクをもらうことがメインの対策です。
その結果、サイトオーソリティが高まり、検索エンジンの評価を高めていくことが、コンテンツSEOの目的となります。
現在のサテライトサイトをメインとした外部リンク対策と明確に違うのは、評価されるコンテンツを作成しているか否かにあります。
残念ながら、現在のサテライトサイトをメインとした外部リンク対策では、被リンクを受けるサイト自体に評価されるコンテンツ自体がなく、ページランクの受け渡しのみの効果で上位表示を目指しています。
今後ペンギンアップデート等で、どんどんページランクの受け渡しによる上位表示やその維持は難しくなるでしょう。
だからこそ、自然な被リンクを目指すコンテンツSEOが今注目を受けているのです。
コンテンツの作成は簡単なところでは、ブログ記事になりますが、ブログであっても、その作成には手間も時間もかかります。
しかしながら、その手間や時間をかけても、早くからコンテンツを作成することは将来の大きな財産になることは間違いありません。
是非、この機会にコンテンツSEOについて真剣に考えてみてはいかがでしょうか。