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【SEOスパム包囲網】大手有料ディレクトリサイトもペナルティ対象へ

とうとう、Googleより、大手の有料ディレクトリサイト「iディレクトリ」にもページランクの受け渡しについての指摘が入りましたね。
どんどん、既存の外部リンク構築手法にNGが突きつけられてきています。
グレーだったSEO対策について、その包囲網が徐々に狭まってきてる感じがしますね。

iディレクトリから昨日このようなメールが届いています。

Googleの指導に伴うパートナーサイト“nofollow”対応についてのお知らせ

週末、複数のパートナーサイト宛てに、ウェブマスターツール経由でGoogleからリンクにrel=”nofollow”を付けるよう指導するメッセージが届いたというご報告を頂きました。

現在のところ、改善を推奨するメッセージのみで、ページランクや検索結果への影響は発生しておりませんが今後、パートナーサイトおよび登録サイトに何かしらの影響が及ばないよう、急きょ、iディレクトリ本体サイトを除く全てのアンカーテキストリンクをnofollowにする事と致しました。

各パートナーサイトからは、オリジナルコンテンツがiディレクトリ本体であるとGoogleに伝えるためのrel=”canonical” 記述を加える事で、評価をiディレクトリ本体に集中させ、SEO効果が薄れないよう努力致します。

この度は緊急を要すると判断したためnofollow設置後の事後報告となりました事をお詫び申し上げます。

この意味は、iディレクトリの本体サイト以外のパートナーサイトの外部リンクは、SEOスパムであると判断されたということです。
せっかくSEO効果を期待してiディレクトリに登録したのに、本体サイト以外のパートナーサイトからの外部リンクの効果は限りなくゼロに近くなってしまったということです。

rel=”nofollow”が付いた外部リンクはそのリンク先にPageRankやアンカーテキストを転送しません。
実質上、SEO対策としての被リンクの効果は限りなくゼロになります。
※nofollowのリンクについては、公式では評価の対象とならないとされていますが、少し疑問が残るので限りなくゼロという表現をしています。

図にするとこんな感じです。

苦肉の策として、rel=”canonical”を使って、パートナーサイトからの評価をiディレクトリ本体に集中させるという手法を取っていますが、rel=”canonical”は同一コンテンツ対策に利用されるもので、SEO効果を狙った評価の受け渡しにつながるかは、はなはだ疑問です。

SEOでの被リンク構築によく使われている、大手有料ディレクトリ登録サービスの一つであるiディレクトリが実質上、ページランクの受け渡しを行わないことにしたということは大きな衝撃を与えました。

似たような運営(本体サイト・パートナサイトに掲載するという運営)を行っている、大手有料ディレクトリサイトたち(クロスレコメンド、yahoo!ビジネスエクスプレス、BPNディレクトリ、e-まちタウン、Jエントリー、クロスメディアディレクトリ、SASOU Directory、産経ディレクトリ)も例外ではありません。

なぜこのような事態になったのか

以前より、有料のディレクトリサイトの被リンクは、「リンク販売」ではないのかという議論は行われていましたが、未だ結論は出ていません。
掲載には審査を通過しなければならないという形態をとって、どんなサイトでも掲載するわけではないという建前を元にSEO対策の一つとして知られているものです。

グレーではありますが、ブラックではないということで、日本だけではなく海外でも有料ディレクトリサイトは数多く存在しています。

では、なぜ今回、同じように有料のリンク販売とは言えない、iディレクトリがこのような指導を受けたかと言うことになりますが、おそらく、パートナーサイトの質の低さが原因にあると考えます。

iディレクトリのパートナーサイト一覧を見てください。
http://www.idirectory.jp/pages/partner

掲載されているパートナーサイトの中に知っているサイトはいくつありますでしょうか?
ほとんど知らないか、全く知らないと言うのが答えになるかと思います。

Googleの公式ヘルプで、不正なリンクプログラムの説明の中に、「質の低いディレクトリやブックマークサイトのリンク」となっています。
つまり、iディレクトリのパートナサイトは、「質の低いディレクトリやブックマークサイトのリンク」と判断されたということになります。

質の低さについては、品質に関するガイドライン-基本方針を見ればわかります。

品質に関するガイドライン-基本方針
1.検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
2.ユーザーをだますようなことをしない。
3.検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
4.どうすれば自分のウェブサイトが独自性、価値、または魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

ここから考えるディレクトリサイトの質とは、ユーザーが利便性を感じているか、ユーザーに役に立っているどうかという点にあると言えます。
要するに、ユーザーに利用されているかどうかということです。

改めて上記のiディレクトリのパートナーサイトを見てみるとわかりますが、おそらくアクセス数も多くはないでしょう。また、パートナーサイトに掲載されているサイトへ移動することもほとんどないはずです。

実際、iディレクトリに登録しているサイトのアクセス解析を見ても、パートナーサイトからのアクセスは皆無です。
ということは、パートナーサイトたちは、ユーザーには利用されておらず、つまり、ユーザーの利便性を考えてディレクトリサイトを形成しているのではなく、SEO効果を狙った外部リンク構築の為に運営されていると、判断されてもおかしくはないということです。

今回iディレクトリが指摘されたパートナーサイトたちは、アクセス数や利用率から見ても、リンクプログラムの為に運営していると判断されたと推測されます。

表向きは審査型ディレクトリ登録サービスを装いながら、実質的に有料リンク販売の場となっているディレクトリサイトが、建前としての機能を失う、つまりユーザーの利便性を失っていると判断されたのであれば、iディレクトリだけではなく、今後、上記に挙げた大手有料ディレクトリサイトたちも例外ではありません。

過去、SEO業界では、外部リンク対策の1つとしてディレクトリ登録が推奨されてきた経緯があります。
しかしながら、パンダアップデート、ペンギンアップデート以降は、スパムとしてペナルティを受けるリスクがどんどん高まっています。

今回のiディレクトリの件も、その流れを受けたものです。
SEO効果を期待して、せっかく料金を払ったのに効果が得られないのであれば、意味がありません。

個人的には、使えるものは使ったらいいという考え方なので、ディレクトリサイトの登録に効果が見込めるのであれば、大いに利用すればいいと思いますが、現在のGoogleのアルゴリズムの変更の推移を考えても、効果が薄れることはあれ、高まることはありませんので、お勧めいたしません。

ただし、どうしても利用したいと言うのであれば、今後、有料ディレクトリサイトを選択するときには、ディレクトリサイト自体の利用頻度や、アクセス数なども考慮してユーザー側にメリットがあるサイト運営を行っているディレクトリサイトを選ぶようにしましょう。