その2からの続きで、パンダアップデート(日本語&韓国語版)を受けて、コンテンツ作成をどのように行っていくべきかを考えていきたいと思います。
前回で、パンダアップデート以降のコンテンツ作成は、必須の対策となっていることをお伝えしました。
一言で「コンテンツ作成」と言うと、みんながブックマークをしてくれるような、コメントを書いてくれるような、内容の濃いコンテンツや専門的なコンテンツを作らなければいけないという難しいイメージが先行してしまう方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
だから憂鬱にもなりますし、いざコンテンツ作成が重要だと言われても、なかなか重い腰を上げられない人、何から初めていいかわからない人が多くいらっしゃるのだと思います。
でも、実はそうではありません。
まず、専門的なコンテンツ、内容の濃いコンテンツを作らないといけないという既成概念というよりは、強迫観念を捨ててください。
コンテンツ作成において重要なのは、「内容の濃いコンテンツ」を作ることではなくて、「1.更新頻度を高くするための。2.サイト全体のインデックス数が多くするための。3.オリジナルの意見が入った」コンテンツを作ることです。
この3点が「コンテンツ作成」で一番重要です。内容の濃いコンテンツを作るのことが、「コンテンツ作成」において最重要ではありません。
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ですので、専門的なコンテンツや、すごい内容の濃いコンテンツを作って行こうという気持ちが強すぎて、コンテンツ作成に取り掛かれないのであれば、気軽にブログから始めましょう。
はっきり言って、多くのアクセスを集めることが出来る「ヒットコンテンツ」を狙って作ることが出来る人は、ほんの一握りの天才しかいません。
ただし、「ヒットコンテンツ」を作れなくてもサイトにアクセスを集めることは可能です。
それは、継続して自分がこの情報は良いなと思ったものをブログでアップしていくだけです。
ブログの内容に拘ってしまうよりは、継続的に多くの情報を発信していくことに拘ってください。
ちりも積もれば山となるではないですが、数多くの情報を発信することによって、一つ一つのページのアクセスは多くないが、まとめると多くのアクセスが集まっているサイトが出来上がります。
10個のコンテンツで持っているサイトより、1000個のコンテンツ(ブログ)でアクセスを集めているサイトの方が、長い目で見ると継続的にアクセスを集めることができます。
まずは、コンテンツ(ブログ)を継続的に作成することを目指すべきです。
それが、ロングテールキーワードによるSEO対策につながっていきます。
質の高いコンテンツを継続的に作れるのであれば、それがベストではありますが、ほとんどの人は作れません。
作れないことで、コンテンツ作成をあきらめたり、時間だけが過ぎ作れないのであれば、立ち止まらずにどんどんブログで情報を発信していきましょう。
その内、多くのコンテンツを作成していくと、普通のページよりアクセスが多い、当たりのコンテンツが出て来ます。
そのコンテンツを見直し、加筆修正を行ったり、写真を追加するなり、見やすく読みやすくすることでさらにアクセスを集める。
また、そのコンテンツに近い、新たなコンテンツを作成してみると、かなりのアクセスを集めることも可能です。
それがヒットコンテンツを作るヒントにもつながります。
全ての成功は、スタートしていきなり掴めるものはありません。まずはスタートしてみて失敗や小さな成功体験を繰り返していくことで大きな成功につながります。
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以下のデータを見てください。
こちらは私が、パンダアップデートの嵐も落ち着き始めた2012年9月にツールを使って、検索順位と「更新頻度」「サイト全体のインデックス数」の関連性を調べたものです。
特定のキーワード+主要12都市名(東京、横浜、大阪など)」の複合キーワードで検索した結果(※全9600サイト)の、1位から10位、21位から50位、51位から100位までのサイトの「更新頻度の平均」を出したものです。
例えば、「歯科+12都市名」の1位から10位に表示されているサイトの「更新頻度の平均」は、13.2日となり、「約2週間に1度」は更新していることになります。21位から50位では22.6日と「約3週間に1回」に減り、51位から100位までではサイトを作ってから全く更新していないサイトも見受けられ、121日と、「約4ヶ月に1回」の頻度に激減しています。
ここでも、重要なことは、1位から10位、21位から50位、51位から100位の間で逆転現象がひとつもないということです。つまり、サイト更新頻度が高いサイトほど検索上位に上がりやすいという比例関係がはっきり出ています。
「特定のキーワード+主要12都市名(東京、横浜、大阪など)」の複合キーワードで検索した結果(※全9600サイト)の、1位から10位、21位から50位、51位から100位までのサイトの「サイト全体のインデックス数平均」を出したものです。
(※インデックス数とはサイト内にあるページ数、例えば、トップページと会社概要とサービス説明のページのみのサイトは3ページという計算になります。実際は同一コンテンツなどはインデックスされないので、インデックス数=ページ数とはならないことも多いですが、わかりにくいので、インデックス数=ページ数として書いています。)
例えば、「歯科+12都市名」の1位から10位に表示されているサイトの「サイト全体のページ数平均」は、1,201ページもありますが、21位から50位では498ページと減り、51位から100位まででは133ページと1位から10位と比べ、約9分の1まで減っています。
また重要なことは、1位から10位、21位から50位、51位から100位の間で逆転現象がひとつもないということです。つまり、サイト全体のページ数が多いサイトほど検索上位に上がりやすいという比例関係がはっきり出ています。
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以上から何が読み取れるかと言うと、パンダアップデート以降は、「鮮度の低いサイト」「情報量の少ないサイト」の評価を下げ、逆に「鮮度の高いサイト=更新頻度の高いサイト」「情報量の多いサイト=インデックス数が相対的に多いサイト」が評価をされているということです。
私が、コンテンツ作成において重要なのは、「内容の濃いコンテンツ」を作ることではなくて、「1.更新頻度を高くするための。2.サイト全体のインデックス数が多くするための。3.オリジナルの意見が入った」コンテンツを作ることです、とお伝えしたのはこのような理由があるからです。
コンテンツ対策をお考えの方は、まずは、ブログを利用したコンテンツ作成(情報発信)を継続していくことでサイト全体の更新頻度を高めることと、インデックス数を増やすことを目的とするべきです。