新しいアルゴリズムであるハミングバード導入以降の今後のGoogleSEO対策についてお話します。
それにしても、本当に最近のGoogleの検索エンジンの優秀さには舌を巻きますね。
以下の画面を見てもらって良いですか?
上がGoogleで「Jリーグ結果」と検索した画面です。
真ん中がYahoo!で「Jリーグ結果」と検索した画面です。
下がBingでJリーグ結果」と検索した画面です。
見て頂ければわかりますが、Googleの検索結果画面では、最新試合の試合結果が一覧で表示されています。
さらっと事実だけを伝えていますが、すごい衝撃的であることをご理解いただけているでしょうか?
Googleでは検索結果画面だけで情報を得ることが出来ているということです。
Yahoo!やBingは、Jリーグの試合結果が書かれているサイトが検索結果として並んでいます。
Yahoo!やBingの検索ユーザーは、情報を得たい場合、検索結果に表されているサイトをクリックして、そのサイト内で情報を得る必要があります。
しかしながら、Googleの検索結果では、わざわざ検索結果に並んでいるサイトをクリックしなくとも情報が得られるのです。
この事実が指す意味は、“検索結果画面で必要な情報が得られるため、今までであれば情報得るためにクリックされていたサイトが今後クリックされなくなる”ということです。
当然ながら、試合結果だけを知りたいのであればGoogleの検索結果画面だけで事足ります。
わざわざサイトまでアクセスする必要はなくなります。
検索エンジンユーザーにとっては検索結果画面で情報を得ることが出来れば、これほど便利なものはありません。
しかしながら、サイトへアクセスしてもらいたいサイト運営者にとっては、これほど嫌なことはありません。
Googleらしいとも言え、Googleの姿勢はユーザーの利便性追求ですから、今後こういった形で検索結果画面だけで情報を得られるという事例が増えていくと考えられます。
こういった事例が増えていくということは、(今回のJリーグ公式サイトのように)コンテンツが評価され、上位表示されているページであったとしても、アクセスされないケースが増えていくということです。
検索結果の上位表示を達成してもクリックされない!?
上記の事実は、検索結果の上位に表示されていたとしてもクリックされなくなる可能性を示しています。
現在、検索結果の上位表示が出来れば、比較的安定的なアクセスが見込めています。
しかしながら、今後のGoogleにおいては、例え、検索結果の上位表示が出来ていたとしても検索結果画面にユーザーが必要とする情報を掲載されてしまえば、大きくアクセスを失うことになりかねません。
そのため、今後のGoogleSEO対策では、Googleの検索エンジンに依存しない多面的な集客チャネルを持つことが必要になってきています。
今後のGoogleSEO対策
もしあなたのサイトがGoogleの検索結果からのアクセスだけに依存していたとして、Googleからアクセスを失った場合、どのような影響を受けるでしょうか?
売り上げ減を含めた様々な現象が生じることは間違いありません。
今すぐアクセスがなくなることはありませんが、検索結果からアクセスが減っていった場合のリスクを最小限に抑えるためにも、多面的な集客チャネル=アクセスを集める方法を持つようにしましょう。
大きくは以下の3つの集客チャネルを持てるようにしましょう。
1.オーガニック検索(SEO対策)
2.有料広告検索(PPC広告)
3.ソーシャルメディア
1.オーガニック検索(SEO対策)
例え検索結果画面に情報が掲載されたとしても、それ以上の情報を求めるユーザーはいます。
検索結果からアクセス流入を集めることの重要性は変わりません。
優良コンテンツ作成、サイト内部対策、外部リンク構築の3つがSEO対策の柱です。
2.有料検索広告(PPC広告)
PPC広告と言われるもので、掲載している広告がクリックされるたびに課金される広告システムのことです。
有名どころでは、Googleアドワーズ広告、yahoo!プロモーション広告が挙げられます。
このPPC広告については、中小企業様の中では本格的に導入されていないケースが多いと思います。
しかしながら、挙げた3つの集客チャネルの中で環境に左右されずに安定的なアクセスを確保できるのがこのPPC広告です。
運用には手間とコツが必要になりますが、継続的なネット集客を図るためには最重要と言える手法です。
是非、この機会に取り組んでいきましょう。
3.ソーシャルメディア
現在、facebookやツイッター、ブログや掲示板、まとめサイトやニュースメディア、ソーシャルブックマークなどを総称してソーシャルメディアと言われますが、近年このソーシャルメディからの情報発信が急激に伸びて来ています。
ソーシャルメディアで紹介されたサイトは拡散しながら大きなアクセスを集める傾向があり、またソーシャルメディアで紹介されたサイトは一時的ではなく、ある程度は継続的なアクセスが見込めます。
そのソーシャルメディアからアクセスを集めることが今新たな集客チャネルとして注目されています。
ソーシャルメディアからアクセスを集めるためには、優良コンテンツを作成した上で、ソーシャルメディアに紹介される必要がありますので、上記のSEO対策と重なる部分があります。
まとめ
私の多くのクライアントもそうですが、現在、アクセスの全てが検索エンジン経由と言う企業サイトは数多くあるかと思います。
また、日本では、20代以下のGoogleの利用者がYahoo!の利用者を上回っています。
そのため、依然としてGoogleの検索エンジン対策は必要になりますが、今後のGoogleSEO対策については、より依存していくのではなく、集客チャネルを増やしていくことでその依存度の割合を減らしていくようにしましょう。
アクセスを集める方法が一つしかないサイトが、その一つのアクセス流入経路を失ってしまえば、取り返しがつかなくなる可能性があります。
いきなりアクセスが全くなくなることはありませんが、予め、アクセス流入経路を複数持つようにしましょう。
上記に挙げた3つについては、今後ネット集客おいて必ず取り組む必要がある項目ですので、取り組んで絶対に損はありません。
特に現在PPC広告に取り組んだことがない企業様は、少しずつでも取り組むようにしましょう。
なぜなら、PPC広告は仮説検証の繰り返しで良くしていく必要があり、初回から大成功が難しい手法だからです。
そのため、今までPPC広告の利用がない企業様が、検索エンジン経由のアクセスを失った→すぐにPPC広告、となるとほとんどの場合は失敗に終わるでしょう。
だからこそ、早めの準備をお願いします。