キプロス、10億ユーロ相当の政府債交換を完了
2013/07/01 ロイター
キプロス財務省は1日、10億ユーロ相当の既発政府債を償還期間の長い新発政府債と交換するプログラムを完了したと発表しました。これは、国際支援機関と合意した条件達成に向けた措置の一環と思われます。
既発債は、表面利率は変わらず償還期限が6─10年の5種類の新発債に交換されました。キプロス財務省によると今後、他の種類の政府債との交換プログラムを実施する方針はないそうです。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングは6月28日、キプロスの政府債交換プログラム導入の発表を受け、同国の格付けをそれぞれ「選択的デフォルト(SD)」、「リストリクティッド・デフォルト(RD)」に引き下げ、債務交換後に格付けを引き上げる見通しとしています。
日本では関心が薄れかけているキプロス危機ですが当事者であるキプロスはもちろん、ヨーロッパ、EU諸国にとっては今も大きな関心事であることは疑いようもありません。
支援をするにしても、それを受ける体制を整えないと無条件に支援することはできないのは当然です。
この発表に見られるようにキプロス内でも財政復興に向け着々と準備がすすめられているようです。今後どのような動きがあるのでしょうか。