Googleのアルゴリズムのアップデートが4月25日に発表されました(通称ペンギンアップデート)が、傾向が見えてきたので改めて考察してみたいと思います。
【参考】良質なサイトをより高く評価するために(Googleウェブマスター向け公式ブログ)
ご存じない方向けに簡単にご説明すると、今回のペンギンアップデートは、Google自らが語っているように、ブラックハットSEOを行っているサイトにペナルティを与えるアルゴリズムの導入です。
ブラックハットSEOに対してペナルティを与えるとは、過度なSEOやGoogleが認めていないSEO施策を施していたウェブサイトの一部にランクダウンをさせるということです。
発表から1ヶ月経ってその傾向が見えてきました。
今回、大きく順位を下げたサイトの特徴は、
1.自動で被リンクを増やすツールやサービス(「オートリンクネット」「いますぐリンク」など)を利用しているサイト
2.中小検索エンジンやディレクトリ型のリンク集(「Yomi Search」「LinkVisor」など利用したリンク集)への登録をしているサイト
でした。
以前から、「1の自動で被リンクを増やすツールやサービス」については、ペナルティを受けていたのですが、今回さらにはっきりした落ち方をしていますね。
今回驚いたのが、昔流行っていたSEO対策である「2の中小検索エンジンやディレクトリ型のリンク集への登録」についても明らかに順位の下降が見える点です。
昔流行っていた中小検索エンジンやディレクトリ型のリンク集への登録ですが、当時はSEO対策として有名でかつ効果がありました。
効果があったので、一括登録できるソフトを購入して数千のリンク集に登録しているサイトもあったぐらいです。
しかしながら、アルゴリズムのアップデートに伴い、年々その効果が薄れてきてしまい、今では過去の話になりつつあるSEO対策です。
ただ、SEO効果が薄れてきているだけで、特にペナルティを受けていなかったので、今でも登録しているサイト運営者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そのリンク集が今回のアップデートによって明らかにペナルティを受けています。
(私個人的には、上記2つだけではなく、誰でも自動で出来るような対策(ソフトを使って自動でリンクを得る対策)は、当然ながらGoogleからも目につきやすいので、避けるべきです。)
しかも、問題なのが、上記の2つ共に、ペナルティを受けたからと言って、自社サイトへのリンクを外すことが難しいということです。
ペナルティ=順位ダウンを元に戻すためには、そのペナルティを受けている行為自体をなくす必要があります。
今回のケースでは、自社サイトへのリンクを外してもらうことになりますが、それがやっかいなのです。
自動で被リンクを増やすツールやサービスについては、自動で増殖していきますので、もはやどこのサイトが自社サイトにリンクしているのか把握できず、たとえ把握できたとしても他人のサイトですので、勝手に外すこともできません。
連絡がつくサイトであれば、外してほしい旨を伝えることになりますが、やってくれる保証もありません。
また、中小検索エンジンやディレクトリ型のリンク集への登録についても、登録も削除もそのサイトの運営者が行いますので、こちらも勝手に外すことも、外してくれる保証もないのです。
つまり、ペナルティの対象である行為自体をなくすことが出来ないのです。そうなれば、ペナルティを受けたままになり、検索順位も上がることはありません。
最悪な場合は、インデックスの削除ということになります。
今後、SEO対策として、上記の2つを行うことは絶対避けるべきです。