止められない、止まらない
2013年6月20日　ニューズウィーク日本

以前から携帯ゲーム機を持ち歩く大人はいましたが、スマホの普及に伴ってゲームで遊ぶ大人が増えた気がします。移動時間や、ちょっとした空き時間のひまつぶし、気分転換、そんなときにするゲームはあまり考えず、単純作業に近いようなものが適しています。とはいえ、あまりに簡単だったり、単調だと面白くない、その当たりの加減が難しいと言えます。

ｉＰｈｏｎｅ用ゲームアプリ「Ｄｏｔｓ」はドット（丸い点）を指でなぞり、点と点をつないで消していくゲーム（動作環境はｉＯＳ５・０以上）です。制限時間の１分以内に消したドットの数を競う良くあるタイプのパズルゲームに思えますが、アップストアに登場してから１カ月でダウンロード数が２００万回を突破した人気ゲームです。

開発者によると「脳に負担をかけないシンプルなものにしたたかったんだ」ということで、なんでも禅を目指したそうです。確かにこの手のパズルゲームはシンプルなだけにはまるとやり続けてしまう中毒者を生みます。中には起きてるときは四六時中夢中になっている人や、「点と点を結び、意味をつくり出す──人生と同じだ。このアプリはただのゲームじゃない」こんな考察をする人まで現れています。

シンプルで手軽にできるゲームですので自分がハマルか否かはすぐに答えがでそうなので、一度試してみてもいいかもしれません。