ルームサービスが過去の遺物に?
2013年6月5日 サマンサ・スタインバーン
ビジネスホテルになくて、リゾートホテルやシティホテルで受けられるサービスというとポーター、プールやスタジオ、ラウンジやロビー、そしてルームサービスそんなものが浮かびます。日本でもチェーンを展開しているヒルトンといえば、そんなサービスが受けられるホテルのひとつと誰もが思うでしょう。
マンハッタンの中心に建つニューヨークヒルトン・ミッドタウンは、客室数約2000を抱えるニューヨーク最大のホテルだ。そのヒルトンが、8月からルームサービスの提供を廃止すると発表した。
ニューヨークといえば、ただ大都市というだけでなく世界の中心的な場所で、それぞれの企業のイメージを売る場だとも思えます。そこでルームサービス廃止というのは経営的な決断だけでなくホテルイメージも変えようとしているのかもしれません。
ルームサービスを利用しない人も多いでしょうし、なければないで他の方法を考える人もいるでしょう。ルームサービスを利用するとそのホテルの格が判ります。きちんとしたサービスをするホテルは、さすがだなと思いますが、いまいちだなと思うホテルも増えてきた気がします。元々一流ホテルとされているホテルで、ルームサービスも行っているが、昨今の状況からかなり安い料金設定を行っている、そんなホテルではルームサービスの質までは手が回っていないイメージです。
ヒルトンも、シンプルなシティホテルのイメージなのでルームサービスよりカフェテリア利用などのほうが似合っているかもしれません。
ニューヨークでも、同じくヒルトングループの高級ホテルウォルドーフ・アストリア・ホテルではルームサービス存続ということですので、それぞれのホテルに応じたサービスがなされる時代になったようです。