世界に「輸出」されるイギリス執事の技
2013/05/31 News Week
イギリスの執事といえば、上流階級の家庭を取り仕切る職業というイメージですが、最近の執事は少しずつ変化しているようです。
以前ドキュメンタリーで見たことがありますが、今の執事はあらゆる事をこなさなくてはいけないようです。PCを操るのは当然として、朝早くから簡単な朝食を用意したり、家の雑用もこなし、ご主人様のスケジュール管理といった秘書の役割もこなす、マルチで便利な使用人といった様相です。
収入が多くなればその分拘束時間も長く執事の仕事も大変そうです。
そんなイギリス執事は世界の富豪のステイタスシンボルとして輸出されているようです。世界各国から引く手あまたのイギリス執事ですが、最大の輸入国といえばどの国だと思いますか。
それはおなじみの元気な国、中国です。中国が執事を買いあさろうとする様子を危惧する人もいるようですが現在でも需要が供給を上回っている中、どうなるのでしょうか。
それだけに、執事の増産も望まれているわけですが、それについても苦言を呈する人々もいます。「すべてが失われた」と嘆く78歳のリック・フィンクもその1人、53年に英国海軍のスチュワードとして仕事を始め、現在は執事の教育にも携わっている超ベテランです。彼によると、「現在の訓練内容はひどくお粗末だ。正しい靴の磨き方やアイロンのかけ方など、昔ながらの技能を身に付けさせなくてはならない」ということですが、これからどうなるのでしょうか。