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電気自動車の収支はあうのか

電気自動車テスラがアメリカでバカ売れ中
2013年5月23日 News Week

電気自動車、その名前はかなり認知されてきていますが実際走っているところはそれほど見かけません。販売台数が多くないので無理もありません。日産も収支については語ってないようです。このように、大手メーカーがEVで苦戦するなか、黒字を出している会社があります。儲けをたたき出したテスラの収益源とは何なのでしょうか。

テスラがEV生産を開始したのは08年で、最近になって生産台数を拡大し、今年の第1四半期の純利益は1124万ドルになりました(売上高は5億6200万ドルで、前年同期の18倍以上)。四半期決算で黒字を計上したのは、03年の創業以来で初めてとなります。

テスラの3つの収益源は、いずれもEVに関係しています。
その中で、主な収入源は、自社ブランドのEV車の生産・販売だとなっており、セダンタイプの高級車「テスラ・モデルS」の標準価格は約6万2000ドル、第1四半期の販売台数は4900台、つまり1カ月に約1600台売れている計算となります。

生産規模が大きくなり、売り上げだけでなく収益力も増え、利益率が高まっている現状テスラに肩を並べる大手メーカーは今のところ見あたりません。
1台の生産に要する時間(これもコスト)も数カ月で40%削減できたそうです。
コスト削減のもう1つの方法は、収益を生まない在庫や余分の原材料を極力減らし、資金を有効に使うことですが、テスラは在庫を減らし、余分な原材料に掛かる物流コストも減らすことで手元資金が3000万ドル増加しました。

テスラの2つ目の収益源は、同業他社に製品や技術を売ること、3つ目の収益源はEVそのものではなく、環境政策に関係するものとなっています。

アメリカの連邦政府や州は規制により、排ガスを出さない無公害車を生産・販売するメーカーに税額控除を認めており、その基準を満たすために一部メーカーは、無公害車の販売実績に応じて付与される環境ポイントをテスラのようなメーカーから購入しています。第1四半期でテスラが環境ポイント売却で得た6800万ドルは、全売上高の12%に及ぶ。

 ただし肝心なのは純利益だ。その純利益が示しているように、少なくとも今年の第1四半期でテスラはEVの生産・販売で利益を伸ばし、他社のために作った製品や環境ポイントの売却でも利益を上げた。この実績に肩を並べられる大手自動車メーカーは今のところない。